鹿児島市の歴史巡りに最適!「カゴシマシティビュー」の一日乗車券で遺跡・史跡・世界遺産を周遊

鹿児島市の歴史巡りに最適!「カゴシマシティビュー」の一日乗車券で遺跡・史跡・世界遺産を周遊

先日の鹿児島6泊7日旅のうち、6日目と7日目に鹿児島中央駅を中心に歴史をめぐりました。残念ながらすべて見てまわることはできなかったのですが、とくに「これはイイ!」と感じたカゴシマシティビューについてレポートしていきます!

600円で市電・市バス・シティビューが1日乗り放題

(削って使う一日乗車券)

まずシティビューというものが何なのかというと、鹿児島市の主な観光&歴史スポットを解説しながら周回してくれるバスのこと。鹿児島中央駅を始発として、19ヶ所をぐるりと走ったあと鹿児島中央駅に帰ってくるというかたちです。

途中の停留所では自由に乗り降りできて、どこから乗ってどこで降りても料金は一律190円(小人100円)。これはとてもありがたいのですが、もっとありがたいのが上の写真にもある一日乗車券で、600円(小人300円)でシティビューはもちろん市電と市バスも1日乗り放題なのです…!

まち巡りバスとは何が違う?

(まち巡りバス)

実は、カゴシマシティビューと似たサービスにまち巡りバスというものがあります。私みたいに何も知らずにいざ乗ろうと思うと何が違うのかよく分からなくなってしまうのですが、カゴシマシティビューとまち巡りバスは別物です。

大きな違いは提供しているバス会社で、まち巡りバスのほうが料金も安く運行間隔も短いという特徴があります。ただ、このどちらを選ぶかは目的によって変わると思う(し、両方で全ポイントを回ったわけではないのでどちらがおすすめとは言えない)ので、まち巡りバスはこちらを、カゴシマシティビューはこちらのホームページを参考にしてみてください。

今回は一日乗車券を利用したのですが、市バスは一度も、市電は帰りの1回しか乗車しなかったので、カゴシマシティビューのバス停になっている20の観光名所順にご紹介していきます(ややこしくてすみません)※シティビューバスで行った場所・歩いてたまたま行った場所など混在していますが、いずれも行っていない場所はとくに詳しく書かずにスルーしています。

①鹿児島中央駅から出発!

(車椅子対応のカゴシマシティビューバス)

鹿児島中央駅で一日乗車券を購入し、券の2018年・7月・31日の箇所を10円玉で削っていざ乗車…! ロンドンかヨーロッパを思わせるようなおしゃれなバスです(勝手なイメージです)

カゴシマシティビューでは、次のバス停をお知らせするとともにドライバーさんが各地の歴史的エピソードや逸話をお話してくれます。これが意外と知らないことだらけで、自分の目的地でなくても聞き入ってしまいました。

②維新ふるさと館(観光交流センター)前

(維新ふるさと館周辺の地図)

鹿児島中央駅を出発してすぐに到着する2つ目のバス停が維新ふるさと館(観光交流センター)前です。めちゃくちゃ近いので、鹿児島中央駅から歩いて行くことも可能。

地図上の現在地は高見橋のあたりになっていますが、これは維新ふるさと館に続く歴史ロードの入り口で撮影した写真です。

 

(高見橋から続く「維新ふるさとの道」)

これが歴史ロードの入り口。このふるさとの道を進んで行くと、維新ふるさと館観光交流センターの近くにたどり着きます。なぜ反対側からの写真しかないかと言うと、これは別日に撮影したものでシティビューでは降車していないからです(小声)。

 

(高見橋の真ん中にある「母と子供の群像」)

これは、高見橋を渡るときにじっくり見ずにはいられなかった「母と子供の群像」

 

(母像のちょうど反対側にある子供の群像)

母の目が見つめる先には、思い思いの動きを一瞬で捉えた子供たちがいます。この母子像にはそれぞれ意味があり、母像は強さと厳しさを秘めながら子どもたちを優しく見守る姿、子どもたちは健やかでたくましく育つ姿を表しているのだそう。

 

(近くにはこんな公園もありました)

さて、いきなりシティビューバスの話から逸れたところをご紹介してしまいました。3つ目のバス停は、西郷どん大河ドラマ館前。ここは、何を隠そうドラマ西郷どんが放送されたことをきっかけに新たに追加された観光スポットです。これに則って、カゴシマシティビューバスのルートは2018年1月13日から変更になっています

④天文館

(鹿児島県最大の繁華街・天文館)

人気大河ドラマの館で『西郷どん』と絆を深めた(?)あとは、鹿児島県最大の繁華街である天文館へ到着。このときもバスで降りたのではなく街歩き中にたまたま通ったのですが、あまりの人の多さに驚きました。鹿児島中央駅から離れたところにこんな賑やかな場所があっただなんて……!

⑤西郷銅像前

(西郷銅像)

ででーんと勇ましく建てられた西郷隆盛銅像。写真だとそれほど大きく見えませんが、遠くに居るのにこの大きさはかなり巨大です。この前の道路を挟んで向かい側には、西郷さんとイイ感じにツーショット写真が撮れる撮影スポットもあります。

(キラッキラの西郷どん)

解説によると、この銅像を身長にすると5.257メートル5.7頭身なのだそう。背は高くてうらやましいですが、スタイルはよくありません。なんてことは言いません。

なんでも1937年に彫刻家安藤照氏によって建てられたそうで、その後西郷銅像建立70周年を節目に鹿児島県の女子高校生4人が身長をはじめ頭の大きさブーツの長さなど詳しいサイズの測定を行ったといいます。

 

(小松帯刀像)

西郷隆盛銅像の近くには、思わず縦長の見にくい写真を撮ってしまうくらい立派なヤシの木……ではなく、小松帯刀像が建てられています。付近の看板に書かれている解説を要約すると、

1867年に15代将軍慶喜が大政奉還すべきか問うたとき、薩摩藩の城代家老であった小松帯刀が「大政を奉還すべき」として他藩にさきがけて記帳しました。このときの様子をイメージして写真のような銅像が造られたのだそう。歴史は詳しくないですが、こんなふうに生い立ちやきっかけを知ると銅像の見方も少し変わってきますね。

巨大な偉人たちにさよならして、6ヶ所のバス停は薩摩義士碑前。今回ここはスルーして、7ヶ所目の西郷洞窟前へ。

⑦西郷洞窟前

(西郷隆盛洞窟)

夜中にはあまり近づきたくない洞窟ですが、あの西郷どんが6日間も身を潜めていた貴重な遺跡です。

1877年、西南戦争中の城山総攻撃に耐える薩摩兵士はわずか300。敵は4万にものぼります。到底かなわないと悟った西郷さんと私学校の幹部たちが岩崎谷を下っていると、流れ弾が西郷さんの腰に命中。直後、幹部の1人に「介錯しろ」とあおいで49歳の人生が終わったのです。

映画やドラマではこのような洞窟に潜むシーンをよく目にしますが、こんなに間近で、しかもホンモノの洞窟跡を見たのははじめてでした。歴史好きの方はもちろん、シティビューバスに乗ったときにはぜひ降りて見ていただきたいポイントです。

⑧城山

西郷洞窟をじっくり眺めたあとは、8ヶ所目の城山へ到着。鹿児島市内を一望できる展望台があり、観光スポットとしてはとても知名度の高いポイントなので乗降者もかなり多く見られました。

 

(城山公園入口)

城山公園は、1890年(明治23年)に開設された鹿児島市初の公園なのだそう。そして、西南戦争の最後の激戦地となった場所でもあります。

そんな歴史的な城山公園では、樹齢約400年のクスの木をはじめ600種類以上の植物が密生しているといわれています。植物がたくさんあるということは、トリや昆虫類も数多く生息するということ。このことから、城山という山全体が国の史跡・天然記念物として文化財指定を受けているのです。

 

(いきなりなんだよ! となった方、申し訳ございません。)

城山公園は山なので、当然いろんな生き物がいます。私がお邪魔したのは7月末だったので、それはそれは大小さまざまな虫が飛んだり跳ねたりしておりました。

そんな城山で驚いたのが、トイレが意外ときれいだったこと(写真は公園入口付近のトイレ)。観光名所なので当然なのかもしれませんが、トイレから手洗い場まできちんと掃除してくれていたので感心してつい撮ってしまいました。もちろん多少は虫さんの出入りもあるでしょうが、苦手な方でもそこまでビクビクせずに出入りできると思います。

 

(展望台の高さは107メートル)

さて、公園入口から展望台までは徒歩3分くらいで到着します。あいにくの天気だったのでどんよりしていて残念ですが、鹿児島市と鹿児島湾(錦江湾)、そして桜島がででーんとそびえ立っています。

ちなみに、公園も展望台も無料で入れます。晴れの日はとくに山がくっきりと映る素晴らしい景色が見られるので、ぜひ城山で降りてみてください。

 

展望台から少し外れた道に進んでいくと、こんなお地蔵様がおられました。私のほかに観光客の方は見られませんでしたが、きれいな花が供えられています。大きな城山を見守ってくれているのでしょうか。

 

公園内の遊歩道を歩いていると、実にさまざまな植物・昆虫類が発見できました。とくにこの大きな木。根本の部分がごっそり洞窟みたいになっています。何か未知の生き物に出会えそうな予感……。

 

(城山ドン広場)

展望台のすぐ近くには、だだっ広いなかにポツンと遊具が設置された城山ドン広場があります。この広場の名前の由来は明治時代にまでさかのぼります。

明治30年ごろ、市役所の役員は時計とにらめっこをしながら、ちょうど正午になると空砲を時報替わりに撃っていたのだそう。このとき「ドーン!」と轟音が鳴り響いていたことから、いつしか城山ドン公園と呼ばれるようになったといいます。

大正時代を生きた人たちは、そのときの様子をドンが鳴った ヒィ(昼)が鳴った メス(飯)食ぶろと言うようですが、大正時代の鹿児島県民が近くにいないから分からないのが残念…!

 

(城山展望台からのパノラマ)

左側に桜島、右側には鹿児島市内のビルが建ち並んでいます。大阪とくらべると建物ひとつひとつが小さい(低い)印象を受けましたが、こうしてみると案外都会なのかもしれません。

さて、城山を出発すると、先ほどご紹介した⑨西郷洞窟前、⑩薩摩義士碑前を通ります。そのあと11ヶ所目が西郷南洲顕彰館(南洲公園)前で、12ヶ所目が今和泉島津家本邸跡(篤姫誕生地)前。今回はスルーしましたが、どちらも歴史的な観光スポットです。

⑬仙巌園(磯庭園)前

(イルカとともに走るシティビューバス)

次に降りたのが、13ヶ所目の仙巌園薩摩藩主島津家の別邸で、借景技法という特殊な技法を利用して雄大な庭園を完成させたといいます。

 

(外国人観光客も多い観光名所)

今回は時間と天気の都合で入園しなかったのですが、日本人よりも外国人の方のほうが多い印象でした(お盆前だから?)。鹿児島県内でもトップレベルの観光名所になっているので、ぜひ豪華な庭園を散策してみてください。

(世界遺産・尚古集成館)

慶応元年、1865年に建てられた機械工場で、現存する日本最古の西洋式機械工場です。現在では重要文化財に指定されていて、2015年には明治日本の産業革命遺産の構成資産のひとつとして世界遺産に登録されました。

(薩摩切子の作品が見られる)

尚古集成館の近くには、薩摩藩が生産したとされる薩摩切子の作品がずらりと並んだお店があります。お店なので、もちろん購入も可能。とってもきれいで美しいグラスやお皿がたくさんあるのですが、安いものでも数万円くらいする超高級品です。ほとんど博物館と化していました。

薩摩切子作品を見たあとは、ぜひお隣の薩摩切子工場も覗いてみましょう。ここでは、実際に薩摩切子をつくっている様子を丁寧な解説とともに見学することができます。これは行かなきゃ損…!

(製作につかう道具の展示もある)

見学用通路には、目の前で職人さんたちが使っているものと同じものを見たり触ったりすることができます。それぞれに解説がついているので、どんなときにどうやって使うのか知った後は想像ではなくホンモノを見てみましょう。

 

(お触りOKの道具も)

ガラス製品を扱うときにお馴染みの、あのクルクルクル……とかフーッとかやっているアレです。吹き竿という名前で、思いもの(写真左側)だと8キロにもなるのだそう。実際に持ってみましたが、これを操ってドロドロのガラスをきれいに整えるなんてできそうにありません。

(登録有形文化財のスターバックスコーヒー)

仙巌園でぜひ立ち寄っていただきたいカフェ、スターバックスコーヒー! こんなスタバは見たことがありません。なんといっても登録有形文化財の建物をそのままスタバ仕様にしているのですから。

素敵なスターバックス仙巌園店についてはホームページで詳しく紹介されています。

⑮石橋記念公園前

うらやましすぎる街、仙巌園を後にして⑭異人館(磯海水浴場)前はスルーして15ヶ所目の石橋記念公園前で降車。バスを降りる前から石橋が見えていて、その下の川では子どもたちが水遊びをしていました。

 

(公園内で1番大きい西田橋)

バスを降りて1番はじめに目につくのが西田橋。弧を描くように架かる橋の向こう側には、これまた大きな西田橋御門が見えてきました。

 

橋を渡りきって振り返ると、西田橋、記念館、そしてゴルフ施設のグリーンネットというなんともアンバランスなスリーショットが撮れました。

(西田橋御門)ナントカ城といった建造物の近くに門があるのは不思議ではないですが、一見ふつうの公園にこんなに大きな門があるというのも新鮮なものです。

(高麗橋)

鹿児島市の甲突川では、上流から玉江橋、新上橋、西田橋、高麗橋、武之橋の5つの石橋が架かっていたのだそう。これを市民は甲突側の五石橋と呼んで幹線道路として利用されていたのですが、平成5年の集中豪雨により武之橋と新上橋が流されてしまったのです。そして、残った3つの石橋を後世に残すべく現在の石橋記念公園へ移設復行されたといいます。

 

(鹿児島市指定史跡)

公園内には、上の写真のような史跡遺跡がいたるところに残っています。市民の方は当然のごとくランニングされていましたが、日常的に歴史がこんなに近くにあるなんて……。

 

(薩摩戦争記念碑)

公園内の端に建てられた記念碑ですが、

この上の石碑が何を表しているのかはわかりませんでした。そして後日調べてみると「島津家の御馬標一本杉」とのこと。具体的に何に使うのでしょう……?

 

(岩永三五郎之像)

このお方が、かつて甲突側に5つの橋を架けた岩永三五郎さんの像です。右手に持っているのは差し金(直角定規)のようなものでしょうか。

 

一見ただのコンクリートか石のように見えますが、これも立派な史跡です。島津山城殿下屋敷外堀跡といって、島津山城殿がこの地に別邸を建てたと言われています。

 

(石橋記念館)

最初の西田橋のほうへ戻ってくると、石橋記念館が見えてきます。小さめの施設ですが、公園に架かる石橋やその歴史の資料などを展示しています。入館料は無料なのでぜひ入ってみましょう。

 

(石橋記念館・展示室)

展示室はワンフロアのみ。しかし想像以上のクオリティで、橋を建設する様子を音声・映像とともに解説してくれるコーナーもあります。当時の橋の架け方がどれだけ綿密に設計された方法だったかということがよくわかります。

 

(等身大模型)

石橋を組み立てる一つひとつの石の大きさがわかる展示。四角い石ひとつから橋をつくる…昔の人は偉いです。

このほかに、お子さまにもわかりやすいように映像で説明するコーナーもあります。たんに模型を眺めるだけでもおもしろいので、石橋記念公園に行った際はぜひ記念館も入ってみましょう。

⑰かごしま水族館前(桜島桟橋)

(無料でイルカトレーニングを見学できる)

石橋記念公園を出ると、次は⑯鹿児島駅(かんまちあ)前、そして17ヶ所目がかごしま水族館(桜島桟橋)です。

かごしま水族館では、なんと無料イルカのトレーニング風景を見学することができます。場所はイルカ水路とよばれる鹿児島湾の一部で、つまり自然の海で泳ぐイルカが見られるということなのです。

かごしま水族館の入館料は1500円ですが、シティビューの一日乗車券を提示すると1200円になります。水族館なのでどうしても割高になってしまいますが、せっかくなので乗車券をお得に利用しましょう!

かごしま水族館の詳細レポートはこちら。

⑱ドルフィンポート前

(ドルフィンポート)

鹿児島湾沿いにあるドルフィンポート。かごしま水族館からも歩いて行くことができます。1階部分にはお土産屋さんなどが、2階には飲食店がずらりと並んで地元の方もよくお出かけに来られるようです。

 

(ドルフィンポート)

2階部分から見たドルフィンポート。この日は平日&天気が悪いためかあまりにぎわっていませんでしたが、写真左側の小池のような水場ではお子さまたちが裸足で水遊びしていました。曇っているので分かりにくいですが、かなり暑かったので老若男女問わずバシャバシャされておりました(楽しそう)

 

(桜島を背景に偉人たちと記念写真)

くりくりの目を輝かせて、偉人たちが並んでいます。このように記念撮影ができる場所はほかにもいくつかあって、カメラ台が置かれているところもあったので1人でも複数人でも撮影できますね。

 

晴れの日にはこんな景色が見られます。やはり環境がいいのか、魚釣りをされている方も少しいらっしゃいました。

 

(2階はカフェやレストラン街になっている)

少し休憩するためのカフェ、お昼ごはんを食べるためのレストランなど、むしろ迷ってしまいそうなくらいたくさんのお店が並んでいました。……が、人はいませんでした。休日はにぎわってそうなのになあ。

 

ドルフィンポートでぶらぶらしたあと、19ヶ所目は金生町。そして4ヶ所目でご紹介した天文館を経て、鹿児島中央駅に戻ってきました。

鹿児島の歴史巡りをお得に

(城山公園のネコさん)

鹿児島市内をめぐるならシティビューバスで! ということでいくつか観光スポットをご紹介してきましたが、行きたくなってきたでしょうか。

観光ももちろんですが、歴史が好きな方、興味がある方にはとってもおすすめです。なにせ1日600円シティビューバス・市バス・市電が乗り放題ですから。さらに施設割引もついてくるので、1日中歴史巡りをしたらかなりお得に楽しむことができます。

今回はご紹介できなかったスポットもありましたが、公式ページも参考にしながら旅の計画を立ててみてくださいね!